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求積図と地積測量図の違い。求積表の見方と面積計算のしくみ

求積図と地積測量図の違いを解説します。求積表(座標法)の見方、三斜法との違い、面積計算のしくみ、求積データをExcel・CADで活用する方法を紹介します。

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求積図は面積の計算過程を示す図地積測量図は法務局に備え付けられる法定図面です。求積図は地積測量図の一部として含まれることが多く、単体では登記の資料になりません。境界の位置を証明する目的で使えるのは地積測量図のほうです。

この記事でわかること

  • 2つの図面の法的な位置づけと記載内容の違い
  • 求積表(座標法・三斜法)の見方と、面積を検算するしくみ
  • 実務でどちらを見ればよいか、求積データをExcel・CADで扱う方法

求積図と地積測量図の違い一覧

項目 求積図 地積測量図
目的 面積の計算根拠を示す 土地の面積と境界を公的に示す
位置づけ 面積計算を示す図面の総称 不動産登記規則にもとづく法定図面
様式 法定様式なし 記載事項が法定
保管 測量事務所・工事関係書類など 法務局に永久保存
第三者の取得 できない 誰でも法務局で取得可能
主な記載 三斜の底辺・高さ、または座標と求積表 所在・地番・地積・境界点・求積の方法
主な用途 建築確認・開発許可など 登記・境界の証明

土地や建物の図面には「求積図」と呼ばれるものがあり、法務局の「地積測量図」と混同されることがあります。以下では両者の中身と、求積表の見方・面積計算のしくみを順に整理します。

求積図とは

求積図とは、土地や建物の面積を計算した過程を示す図面の総称です。建築確認申請に添付する敷地求積図・床面積求積図、開発許可申請の区域求積図など、さまざまな場面で作成されます。

求積図は「面積の計算根拠を示す」という目的の図面であり、特定の法定様式があるわけではありません。作成者も設計事務所・測量会社・土地家屋調査士など場面によって異なります。単体では境界の位置を証明する資料にはなりません。

地積測量図とは

地積測量図は、分筆登記・地積更正登記などの登記申請に添付され、法務局に永久保存される図面です。不動産登記規則で記載事項が定められており、その中に求積表(面積の計算過程)が含まれています

つまり、地積測量図は「求積表を含む法定図面」であり、求積図は「面積計算を示す図面の総称」という関係です。地積測量図があれば、求積図にあたる内容もその中で確認できるのが通常です。

ただし作成年代によって精度が異なります。平成17年以降の図面は座標法で作成され座標値がそのまま使えますが、それより古い図面は三斜法のものが多く、座標が記載されていない場合があります。

求積の方法:座標法と三斜法

求積図・地積測量図の面積計算には、主に2つの方法があります。

座標法: 各境界点のX・Y座標値から面積を計算する方法です。現在の地積測量図はこの方法が原則で、座標値さえあれば計算過程を完全に再現・検算できます。

三斜法: 土地を複数の三角形に分割し、それぞれの底辺×高さ÷2を合計する方法です。古い地積測量図や建築の敷地求積図で使われます。座標値がないため、図面から境界点の位置を正確に復元することはできません。

古い図面が三斜法で作られている場合、境界復元には隣接地の座標法の図面や現地の境界標を組み合わせる必要があります。

2つの計算式そのものと、手元の図面がどちらで作られているかの見分け方は三斜法と座標法の違いで扱っています。

求積表の見方(座標法)

座標法の求積表には、次の情報が記載されています。

  • 点名:境界点の名称(1、2、3…やK1、K2…など)
  • X座標・Y座標:各境界点の座標値(測量では北方向がX、東方向がY)
  • 倍面積・面積:計算過程と最終的な地積

面積は「隣り合う点の座標を順に掛け合わせて合計する」という計算(座標法の公式)で求められており、座標値が1つでも誤っていると面積が合わなくなります。逆に言えば、座標値から面積を再計算して図面記載の地積と照合すれば、読み取りミスを検出できるということです。

求積表そのものの構成は求積表とは、再計算の式と数値例は地積測量図の面積計算方法にまとめています。

三斜法の求積表の見方

三斜法の求積表には、各三角形の底辺・高さ・面積が記載されています。土地を何個の三角形に分割しているかは図面によって異なり、1〜10個程度の場合が多いです。座標値がないため、現地での境界復元には利用できませんが、面積の計算根拠として参照する場面があります。

実務でどちらを見るか

目的別の使い分けは次のとおりです。

境界の位置を確認したい: 地積測量図を法務局で取得します。座標が記載されていれば、境界標の復元にそのまま使えます。備え付けが無い場合の進め方は地積測量図がない場合にまとめています。

登記された面積の根拠を追いたい: 地積測量図の求積表を見ます。三斜法か座標法かで、精度の見立てが変わります。

設計・工事で面積を使いたい: 工事関係書類の求積図でも足りますが、登記面積と一致するかは地積測量図で確認します。

求積データをExcel・CADで活用する

地積測量図の求積表をExcelで管理したり、座標をCADに取り込んだりする場面では、記載値の転記作業が発生します。点数の多い図面では手入力に時間がかかり、1桁の誤読が面積の不一致につながります。

取り込む前に、その座標がどの座標系のものかを確かめてください。任意座標の図面は図面内の位置関係しか持たないため、現地の座標として扱うと位置がずれます(任意座標と世界測地系の違い)。

転記方法 10点の作業時間 ミスのリスク
手入力 約15分 桁数ミス・誤読が発生しやすい
AI自動抽出 約2分 自動検算で即座に検出

AI OCRツールを使えば、求積表・座標表を自動認識してExcel形式で出力できます。tohonでは抽出した座標から辺長・面積を自動計算し、図面記載値と照合する自動検算機能により、誤読を即座に検出できます。

求積データをAI OCRで自動抽出する

地積測量図PDFの座標求積表を手入力せずにExcel・SIMA形式で取り出したい場合は、tohonが対応しています。

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よくある質問

Q: 求積図だけで分筆登記はできますか?

A: できません。分筆登記には地積測量図の提出が必要です。求積図は面積計算の根拠を示すもので、単体では登記の添付図面になりません。

Q: 求積図がない場合、地積測量図で面積を確認できますか?

A: はい。地積測量図には求積表が含まれており、記載された地積(面積)と座標値から計算を確認できます。ただし、古い三斜法の地積測量図には座標値がないため、面積のみの確認になります。

Q: 建築確認申請用の敷地求積図と法務局の地積測量図は別物ですか?

A: 別物です。建築確認用の敷地求積図は建築基準法に基づく書類で、法定様式の定めはありません。法務局の地積測量図は不動産登記法に基づく法定図面です。記載される面積が異なる場合もあります。

Q: 古い地積測量図の三斜法の図面から座標を取り出せますか?

A: 三斜法の図面には座標値が記載されていないため、座標の直接抽出はできません。座標が必要な場合は、現地測量による再測定か、隣接する座標法の図面を参照する方法があります。

まとめ

求積図は面積計算を示す図面の総称であり、地積測量図はその求積表を含む法定図面です。現在の主流である座標法の図面は、座標値から面積を再計算して検算できるのが大きな特徴です。求積データの転記・検算はAI OCRで自動化することで、時間の短縮とミスの防止を両立できます。30ページ無料でお試しいただけます。


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