地積測量図の求積表をデータ化する方法。座標・面積の転記を自動化
地積測量図に記載された求積表の座標値・辺長・面積をデータ化する方法を解説。PDFからの手入力をなくしてExcel・CSV・SIMAに自動変換する手順と、Excelでの面積検算・座標台帳の運用方法をまとめました。
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- ✓ 求積表の点名・座標・面積を自動抽出
- ✓ 辺長と面積を再計算して図面の記載値と照合
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地積測量図に記載されている求積表には、各測点の座標値(X・Y)、辺長、面積が記載されています。この情報を測量CADや管理台帳に取り込む際、手入力での転記作業が毎回発生します。点数の多い図面では、1件あたり数十分かかることもあります。
座標求積表とは
座標求積表は、土地の境界点の座標値(X・Y)を用いて面積を計算した表です。平成17年(2005年)以降に法務局に提出された地積測量図には、座標法による求積表が記載されています。
典型的な座標求積表の形式:
| 点番 | X座標 | Y座標 |
|---|---|---|
| 1 | -12,345.678 | 23,456.789 |
| 2 | -12,340.123 | 23,460.456 |
| 3 | -12,335.567 | 23,455.234 |
| … | … | … |
| 面積 | 123.45 m² |
座標値から面積を計算する公式はガウスの面積公式(座標法)で、各点の座標を順に代入して算出します。
求積表のデータ化でよくある問題
- 座標値(X・Y)の桁数が多く、誤入力が発生しやすい
- X・Yの列の取り違え(小数点以下のずれ含む)
- マイナス符号・小数点の位置の見落とし
- 辺長や面積の転記後に合計が合わず、再確認に時間がかかる
- 旧字体の点名(「壱」「弐」など)が混在し、OCRでの読み取りが難しい
- スキャンPDFはコピー&ペーストが使えず、画面を見ながら手打ちになる
座標値は小数点以下3〜6桁まで記載されるのが一般的で、6桁以上の数字を1点ずつ入力するミスは実務でよく発生します。1図面あたり20〜40分(点数が多い場合)かかるため、月に複数枚処理する事務所では積み上がって大きな負担になります。
自動抽出でデータ化する流れ
地積測量図のPDFをアップロードすると、AIが求積表を認識して以下の情報を自動で読み取ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 測点名 | 各座標点の名称 |
| X座標 | 平面直角座標系のX値 |
| Y座標 | 平面直角座標系のY値 |
| 辺長 | 隣接点間の距離 |
| 面積 | 各区画の求積結果 |
作業の流れ
- 法務局またはオンラインで取得した地積測量図PDF(スキャン・電子データいずれも可)をアップロード
- AIが座標表・求積表を認識し、点名・X・Y の対応関係を自動で読み取る
- 元図面と並べた確認画面でチェック・修正
- Excel(.xlsx)・CSV・SIMA形式(.sim)でダウンロード
抽出後は辺長・面積の自動検算が行われ、誤読が生じた場合は警告が表示されます。
自動検算で誤入力を防ぐ
求積表のデータ化で最も危険なのは「数値の読み取りミス」です。特に座標値は小数点以下4〜6桁まで記載されており、1桁のずれが図面全体の計算結果を狂わせます。
AI OCRで抽出した後、抽出値から辺長と面積を自動再計算し、図面に記載された値と照合します。不一致がある場合は該当箇所がハイライト表示されるため、見落としリスクが大幅に下がります。
Excelでの面積検算
抽出結果を自分で検算したい場合、Excelでガウス公式を組むこともできます。
=ABS(SUMPRODUCT(X列, OFFSET(Y列,1,0)) - SUMPRODUCT(Y列, OFFSET(X列,1,0))) / 2
注意:OFFSET(範囲,1,0) は範囲を1行下にずらすだけで、最終点の次が最初の点に戻りません。そのままでは多角形が閉じず面積が合わないため、座標表の最終行の下に最初の点の座標をもう一度入力したうえで、X列・Y列の範囲にはその繰り返し行を含めずに指定してください。
記載面積と計算結果が一致すれば、転記や抽出の精度を確認できます。
Excelでの座標台帳の運用例
抽出したデータをExcelで管理する際の運用例です。
- 列構成:案件番号・地番・点名・X座標・Y座標・作成日
- シート分け:案件ごとにシートを分けて管理
- 入力後の確認:面積を計算式で逆算し、図面の記載値と照合
Excel台帳を持つことで、次のような使い方ができます。
- 過去図面の座標を再利用する:隣接地の測量や分筆時に、過去の地積測量図から座標を取り出す
- 複数図面を一元管理する:案件ごとに散在する座標データを台帳にまとめ、地番ごとの座標点数・面積を一覧で確認する
- 共通境界点の照合:隣接する土地の共通境界点を突き合わせる
- CAD以外の用途にも使う:面積計算・距離計算・他システムへの連携
- 用地台帳のベースデータ:地権者情報と紐付けて管理する
Excel管理とSIMA管理の使い分け
| 管理形式 | 向いている用途 |
|---|---|
| SIMA形式(.sim) | 測量CADへの直接取り込み、CAD操作が主な用途 |
| Excel(.xlsx) | 台帳管理、他システム連携、複数人での共有 |
| CSV | CADの座標一括インポート、汎用的なデータ連携 |
| 両方 | CADでの作図と台帳管理を並行して行う場合 |
SIMA形式とExcel形式の両方で出力できるため、用途に合わせて使い分けができます。
測量CADとの連携
抽出したSIMAファイルをCADに読み込むと、座標に基づいた図形が自動描画されます。法務局から取得した隣接地の地積測量図の座標を自CADに取り込んで境界確認を行う用途で特に活躍します。読み込み方法は地積測量図のSIMA変換を自動化を参照ください。
どんな図面に対応しているか
- 土地家屋調査士が作成した地積測量図(登記用)
- 公共測量成果の座標表
- 旧来の紙図面をスキャンしたPDF
多点の図面での効果
| 測点数 | 手入力の目安時間 | AI抽出後の確認時間 |
|---|---|---|
| 5〜10点 | 10〜20分 | 2〜3分 |
| 20〜30点 | 30〜50分 | 5〜10分 |
| 50点以上 | 1〜2時間 | 10〜20分 |
測点が多い図面ほど、自動化の効果が大きくなります。
複数の地積測量図を一括処理する
用地調査など複数筆を扱う業務では、地積測量図を1枚ずつ処理するより一括アップロードで効率化できます。
- 50筆の地積測量図を一括処理した場合、手入力に比べて数時間〜1日分の作業を短縮
- 全筆の座標データを1ファイルのExcelに集約(シートを分けて出力)
- 抽出した座標をSIMAで出力し、測量CADで各筆の境界を確認
よくある質問
Q: 複数の区画(「地積求積表」が2つある図面)にも対応していますか?
A: 1枚の図面に複数の求積表がある場合も、それぞれ区画ごとに座標を抽出します。
Q: 辺長が図面に記載されていない古い図面でも使えますか?
A: 座標値さえ読み取れれば、辺長はAIが座標から自動計算して表示します。
Q: SIMA形式のファイルをダウンロードするには追加料金がかかりますか?
A: SIMA形式の出力は標準機能に含まれています。Excel・CSV形式と同様に追加料金なしで利用できます。
Q: 抽出したExcelの座標列に数式(面積計算)を自動で入れることはできますか?
A: Excel出力には辺長と面積を自動計算した列が含まれており、図面記載値との差も表示されます。受け取った後に自分でSUM関数等を追加することも可能です。
Q: ExcelからSIMAファイルへの変換はできますか?
A: PDFからSIMAへの直接出力に対応しています。Excelファイルを入力としたSIMA変換には現在対応していません。
まとめ
- 座標求積表は地積測量図に記載された面積計算の根拠表
- 手入力は転記ミスリスクがあり、点数が多い図面では1〜2時間かかる
- AI OCRで自動抽出すればExcel・CSV・SIMA形式で即利用でき、辺長・面積の自動検算で誤読を検出できる
- Excel台帳にすると面積検算・複数筆の一元管理・用地台帳への展開ができる
- CADに読み込む場合はSIMA、管理・共有が主目的ならExcelと使い分ける
地積測量図の求積表を手入力している場合は、AI自動抽出ツールtohonで大幅に作業時間を短縮できます。30ページ無料でお試しいただけます。
関連記事: 地積測量図の座標抽出ツール / 地積測量図をExcel出力する方法 / 求積表とは / SIMA形式とは何か / 地積測量図の見方(各項目の意味)
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