登記情報提供サービスのPDFをExcelに変換する方法
登記情報提供サービスで取得したPDFをExcelに変換する方法を解説。手作業での転記をなくし、複数物件をまとめて管理する手順を紹介します。
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登記情報提供サービス(登記情報システム)で取得したPDFは、そのままでは検索・並べ替え・集計ができません。複数の物件情報を一覧管理するには、結局Excelなどの表形式に変換する作業が必要になります。
登記情報提供サービスとは
登記情報提供サービスとは、法務省が提供するオンラインサービスで、インターネット経由で登記簿謄本(登記事項証明書)や地積測量図などの登記情報を閲覧・取得できます。
従来の法務局窓口での申請と比較した主なメリットは次の通りです。
| 項目 | 法務局窓口 | 登記情報提供サービス |
|---|---|---|
| 取得方法 | 窓口に出向いて申請 | インターネットでいつでも取得 |
| 取得時間 | 数日〜(事前申請含む) | 即時 |
| 費用 | 600円/通 | 334〜364円/件(閲覧用) |
| 形式 | 紙・PDF | PDF(閲覧・印刷用) |
| 認証の有無 | 登記官の認証あり | 認証なし(参照用のみ) |
登記情報提供サービスで取得したPDFは、法的効力のある「原本」ではなく「参照用」です。公的書類として提出が必要な場面では、法務局の認証付き謄本が必要です。ただし、内容確認や台帳整備といった内部作業目的では広く活用されています。
なぜ登記情報のPDFはそのまま使いにくいのか
登記情報提供サービスで出力されるPDFは、「1件の登記記録を表示するための書式」であり、データとして扱うことを想定していません。
主な課題:
- 複数件のPDFを横断して所有者や地積を比較できない
- テキストをコピー&ペーストしても書式が崩れて整形が必要
- 月に何十件・何百件と処理する業務では手入力が追いつかない
- 所有者名の旧字体が含まれる場合、コピーペーストでも文字化けすることがある
Excel変換の3つの選択肢
1. 手作業でExcelに入力する: 確実だが件数が増えると非現実的。1件あたり5〜15分として、月100件では8〜25時間が転記作業に消える。
2. PDFのテキストをコピー&ペーストする: 表構造が崩れて再整形が必要になりがち。旧字体の文字化けも発生する場合がある。整形後の確認作業も別途必要。
3. 専用の自動抽出ツールでExcel変換する: PDFをアップロードするだけで項目ごとに整形されたExcelが得られる。月100件以上を処理する業務で最もコストパフォーマンスが高い。
自動抽出ツールでできること
tohonでは、登記情報提供サービスで取得したPDFをアップロードするだけで、以下の項目を自動的に抽出し、Excel形式でダウンロードできます。
表題部(土地)から抽出:
- 所在・地番・地目・地積
表題部(建物)から抽出:
- 所在・家屋番号・種類・構造・床面積
権利部(甲区)から抽出:
- 所有者の氏名・住所・持分・登記原因・登記年月日
権利部(乙区)から抽出:
- 抵当権者名・債権額・登記原因・根抵当権の有無
抽出結果は元のPDFと並べて表示されるため、誤読がないか目視で素早く確認できます。
複数件の一括処理
複数件の登記情報をまとめて処理したい場合も、1件ずつアップロードして進捗を管理できます。
処理が完了した案件からExcelをダウンロードし、物件管理台帳の雛形に貼り付けることで、台帳整備の作業を大幅に効率化できます。
処理時間の目安:
| 処理量 | 手入力の時間 | AI抽出の時間(確認込み) |
|---|---|---|
| 10件 | 約1〜2時間 | 約10〜20分 |
| 50件 | 約6〜12時間 | 約1〜2時間 |
| 100件 | 約12〜25時間 | 約2〜4時間 |
登記情報提供サービスPDF vs 法務局謄本の精度の違い
登記情報提供サービスで取得したPDFは、法務局窓口で取得してスキャンした謄本と比較してOCR精度が安定しやすい特徴があります。
安定しやすい理由:
- 電子データのため印刷・スキャンによる劣化がない
- フォント・レイアウトが統一されている
- 解像度・コントラストが均一
可能な場合は、法務局窓口の謄本をスキャンするよりも登記情報提供サービスのPDFを使うと、処理精度が安定します。
Excelに出力したデータの活用方法
物件管理台帳の整備: 複数物件の所在・地番・地目・地積・所有者情報を1シートにまとめて管理します。
地権者リストの作成: 用地調査・用地取得業務で、対象地の地権者(所有者)氏名・住所を一覧化する際に活用できます。
権利関係の一覧確認: 複数物件の抵当権の有無・権利者を一覧で確認し、売却可否の初期スクリーニングに使えます。
デジタルアーカイブ: 過去に取得した登記情報のPDFをまとめてExcelに変換し、検索可能なデータとして保管します。
📊 実際の出力サンプル(登記簿謄本 → Excel)

まとめ
登記情報のPDFをExcelに変換する作業は、件数が増えるほど手作業では追いつかなくなります。日常的に複数件を扱う業務であれば、専用ツールの導入で作業時間を大きく削減できます。
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