DXFファイルから座標データを取り出す方法。測量CADとの連携
DXF形式の測量図から座標点データを取り出す方法と、測量CADへのインポート手順を解説します。DXFとSIMAの違い、座標抽出ツールの比較、変換時の注意点も紹介します。
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測量図のデータ交換によく使われるDXFファイル。CADソフト間でやり取りされることが多いですが、座標データをどう取り出し、活用するかについて整理します。
DXFファイルとは
DXF(Drawing Exchange Format)は、Autodesk社のAutoCADが策定した図面データ交換フォーマットです。測量・建設・建築の分野で広く使われており、ほぼすべてのCADソフトが読み書きに対応しています。
特徴:
- テキスト形式のため内容を直接読み取れる
- 線・円・文字・ブロックなどの図形要素を格納
- 座標値は図形要素の頂点として記録される
- バージョン(R12・R14・2004・2007・2010・2013・2018など)あり
SIMAとDXFの違い
測量データの交換には SIMAファイル(.sim)と DXFファイル(.dxf)が使われますが、用途が異なります。
| 項目 | SIMAファイル(.sim) | DXFファイル(.dxf) |
|---|---|---|
| 主な用途 | 測量点の座標値の受け渡し | 図形データの交換 |
| 座標の扱い | 点名・X・Y の構造化データ | 図形頂点の座標(属性なし) |
| 対応ソフト | 測量CAD専用 | ほぼすべてのCAD |
| 人間可読性 | テキスト形式で読みやすい | テキスト形式だが量が多い |
| 測量点属性 | 求積点・引照点などを区別 | 属性は図層(レイヤー)で管理 |
測量CAD同士のデータ連携にはSIMAが適しており、汎用CADとのやり取りにはDXFが使われます。
DXFから座標データを取り出す方法
方法1:CADソフトで座標を確認
DXFファイルを測量CAD・AutoCAD・JWCADで開き、各点の座標値を直接確認する方法です。
手順(AutoCADの場合):
- DXFファイルをAutoCADで開く
- 確認したい点を選択(クリック)
- プロパティウィンドウでX・Y座標を確認
- 必要に応じてCSV等に手動でコピー
手順(JWCADの場合):
- DXFファイルをJWCADで開く(DXFとして読み込み)
- 「その他」→「座標ファイル書込」で点座標をファイル出力
方法2:DXFをSIMAに変換
測量CADの変換機能を使い、DXFから SIMAファイルに変換する方法です。
- 測量CAD(TREND ONEなど)でDXFを開く
- SIMA出力機能で座標点を書き出す
- SIMAファイルを他の測量CADや座標管理に使用
SIMAに変換することで、点名・属性(求積点・引照点など)の情報が整理されます。
方法3:テキストエディタで直接確認
DXFはテキスト形式なので、メモ帳などで開いて座標値を確認できます。
ENTITIES(エンティティセクション)の中に:
POINT(点要素)
...
10 ← X座標のグループコード
35927.432 ← X座標値
20 ← Y座標のグループコード
-12345.678 ← Y座標値
ただし、DXFの量が多い場合は該当データを探すのが困難です。
測量CADへのDXFインポート
主要な測量CADへのDXFインポート手順:
TREND ONE(福井コンピュータ)
- ファイル → 外部データ読み込み → DXF
- 読み込み設定(縮尺・座標系・レイヤー対応)を確認
- 取り込み後、座標ファイルとして書き出し可能
JWCADへのDXF読み込み
- ファイル → DXFファイルを開く
- 読み込み設定でS=1(原寸)を確認
- 座標ファイル書込で点データを出力
DXF活用時の注意点
縮尺の確認
DXFファイルには縮尺の概念がなく、すべての座標値は実寸(m)で格納されています。ただし、CADの図面設定によっては異なる場合があるため、インポート後にスケールを確認することを推奨します。
座標系の確認
DXFファイルには座標系(平面直角座標系の系番号・任意座標)の情報が含まれないことが多いです。図面の注記を確認するか、作成者に確認が必要です。
文字化け
DXFの文字コードが異なる場合、CADソフトで開いたときに点名が文字化けすることがあります。Shift-JISとUTF-8の変換が必要な場合があります。
レイヤー構成の確認
DXFではデータが複数のレイヤーに分かれています。座標点・境界線・注記がそれぞれ別レイヤーにある場合、対象レイヤーを正しく選択する必要があります。
PDF形式の測量図からの座標抽出
DXFではなくPDF形式で受け取った測量図の場合は、AI OCRを使って座標値を直接抽出する方法が効率的です。
- 地積測量図PDFをAI OCRツールにアップロード
- 座標表の点名・X・Y座標を自動認識
- Excel・SIMAファイルとして出力
PDF→SIMAの変換は、DXF経由よりも工程が少なく、手入力ミスのリスクも低減できます。
まとめ
- DXFはCAD間の汎用的な図面交換フォーマット(座標値は図形頂点として格納)
- 測量CADとのデータ連携にはSIMAの方が構造化されていて扱いやすい
- DXFからの座標抽出はCADソフト・テキストエディタで対応可能
- PDF形式の測量図はAI OCRで直接座標抽出→SIMA/Excel出力が効率的
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関連記事: SIMAファイルとは / JWCADとSIMAの連携 / AutoCADへの測量データ取り込み
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