登記簿の担保状況を複数件まとめて確認する方法。抵当権の有無を一括チェック
複数の登記簿謄本の抵当権・担保状況をまとめてチェックする方法を解説。一括アップロードで抵当権の有無を自動判定してExcel一覧に出力するAIツールを紹介します。
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融資審査・用地取得・相続案件など、複数の物件について担保状況を確認する業務では、登記簿謄本を1件ずつ開いて権利部(乙区)を確認する作業が繰り返し発生します。件数が多いほどこの確認作業がボトルネックになります。
担保確認の手作業の課題
登記簿謄本の乙区を手作業で確認する場合、以下の問題が生じます。
- 乙区が複数ページにわたると、現在も有効な担保権がどれかを追うのが難しい
- 抹消済み(下線あり)の登記を見落として担保ありと判断するミスが起きやすい
- 件数が多い場合、確認作業だけで何時間もかかる
自動判定でできること
tohonでは、登記簿謄本のPDFをアップロードすると、権利部(乙区)の抵当権・根抵当権の設定状況を自動で読み取り、以下のように判定します。
| 判定結果 | 意味 |
|---|---|
| 有 | 現在有効な抵当権・根抵当権が存在する |
| 無(抹消済) | 過去に設定されたが、すべて抹消されている |
| 無 | 乙区に記録されている事項がない |
この判定結果が、1筆1行のExcel出力の「抵当権」列に自動で入ります。
複数件をまとめて確認するフロー
- 確認対象の登記簿謄本PDFを複数ファイルまとめてアップロード
- AIが各PDFの乙区を解析し、抵当権の有無を自動判定
- 全件を1ファイルのExcelに出力(所在・地番・所有者・抵当権が1筆1行)
- Excelで「抵当権」列をフィルタし、「有」の物件だけを絞り込んで確認
手作業で1件ずつ開いていたページ確認が、抽出結果の確認だけに集約されます。
業務別の活用シーン
融資審査・担保評価
融資対象物件の担保状況を一括で確認し、担保割れリスクや追加担保の必要性を事前把握します。
不動産仕入れ調査
候補物件の担保付き・無担保を素早く仕分けします。抵当権「有」の物件は残債があるため、交渉価格や手続き面での追加確認が必要です。
相続案件の前調査
被相続人が所有する複数物件の担保状況を一括確認。担保付き物件がある場合は金融機関への連絡・抹消手続きを早期に進められます。
差押・競売物件調査
差押登記や競売開始決定が記録されているかを確認。乙区に複数の担保権が設定されている物件では、処理の優先順位と残債確認が重要です。
件数別の時間削減効果
| 確認件数 | 手作業の目安 | 自動化後(確認のみ) |
|---|---|---|
| 10件 | 30〜60分 | 5〜10分 |
| 50件 | 2.5〜5時間 | 20〜40分 |
| 100件 | 5〜10時間 | 40〜80分 |
注意点
抵当権の有無の自動判定は、乙区の記載内容とスキャン品質に依存します。スキャン品質が低い場合や、抹消の下線が不鮮明な場合は誤判定が発生することがあります。元PDFと並べた確認画面で疑わしい箇所を目視確認することをお勧めします。
なお、共同担保目録に記載された担保物件の詳細なリスト化には対応していません。抵当権の有無の確認に絞って活用してください。
よくある質問
Q: 根抵当権と抵当権は区別して判定されますか?
A: どちらも「乙区に有効な担保権が存在する」として「有」と判定されます。根抵当権か抵当権かの詳細は、元の登記簿謄本で確認が必要です。
Q: 抹消登記がある場合、下線の検出は自動で行われますか?
A: 抹消の下線を検出して「無(抹消済)」と判定する処理を行っています。ただしスキャン品質が低い場合(下線がかすれているなど)は正確に判定できないことがあります。
Q: 差押登記の確認はできますか?
A: 現在は乙区の抵当権・根抵当権の有無判定を主な対象としています。差押登記(甲区への記載)については対応していません。
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